2006年11月07日

●高校が破壊するのか。

菊池高 敷地内で菊池一族の館?発見  大規模な堀と建物跡(くまにちコム)
 県教委は三日、菊池市隈府の菊池高校の敷地内から、菊池一族とみられる中世の武士の館跡が見つかったことを明らかにした。校舎建て替えに伴う、埋蔵文化財の発掘調査で分かった。

この発掘調査で、菊池一族の館があったという言い伝えが裏付けられたことになる。幅約3メートル・深さ約2メートルの堀に、掘立柱建物群と呼ばれる三十近くの建物の跡や柵跡が発掘され、規模は約100メートル四方と推定され、一辺はほぼ完全な形で今回発掘された。堀の規模はなかなかのもの。
せっかくの発掘成果も、校舎建て替えのため、一部は埋め戻して保存される一方で、一部は貯水タンクの埋設のため破壊されるそうだ。すでに、保存会が発足していて、保存の要望が出ているが、はたしてどうなるか。教育機関が、貴重な遺構を破壊するとはねえ。

Posted by 向かうところ手品師 at 2006年11月07日 23:56
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コメント

菊池一族は、南北朝時代に寝返らず裏切らず南朝方を貫いたなかなかいない武将です。

現地は今でこそ、中国などと貿易が盛んだった6~700年ほど前からしたら、確かにさびれている感も否めません。
地元の「菊池さん」はごく僅かで、むしろ東日本の方が多く、しかも「菊地さん」の方が多いようです。
そのためか、菊池一族のことは地域の人にあまり浸透しておらず、今の所マイナーではあるのですが、理解されている方はとてもいい評価をして下さいます。

因みにあの有名な「西郷どん」は800年の歳月を遡り、初代菊池氏である藤原則隆公と血の繋がりがあったのです。

いずれにせよ、埋めたり壊してしまうのは簡単なこと。
歴史とは「ただの昔の出来事だから、今からの事には関係ない」のではなく、「脈々と続く人間ドラマ」として捉えられるようにするために後世に残すのが使命でしょう。
「計画のための計画」「使うための予算」のような図式で壊してしまうようでは、学校でいくら歴史を教えたって意味がないでしょう。

Posted by るーく at 2007年04月05日 17:15
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