2005年12月21日

●背負うもの。

浅田真央問題で不思議なこと。

なんで、「特例での出場」という話の流れになるんだろうか。15歳でもこれだけ能力のある選手がいるから、出してくれというなら、年齢制限の撤廃を求めるべき。

「なんか出たら金が取れそうだから、出場させよう」

としか、他の国からは受け取られかねない気がする。

そもそも、特例が認められたとして、いきなり代表選考レースにノミネートされていなかった人間が1枠を奪取して、ルールを変えての出場となれば、背負うものが大きいような。今までみたいに、のほほんとジャンプしてればいいというわけにはいかないだろう。これで、メダルを逃すと、完全に選手として終わってしまいかねない。

伊藤みどりはアルベールビルで銀メダルに終わったとき、関係者に「銀メダルじゃダメですか?」と聞いてまわったという。金メダルの期待で、非常に追い詰められていたのが分かるエピソード。伊藤みどりの場合は、出場自体にルール上なんの問題もなかったので、単なる期待だけだったが、浅田真央の場合、規則を踏み越えてのほかの選手から枠を奪っての出場となると、その比ではない。

フィギュアーではないが似たケースでは、マラソンの瀬古利彦は、本来の選考レースには参加せずごり押しに近い形での出場で物議をかもした。結果は惨敗に終わり、コーチが責任を感じ入水自殺した。特例での出場はそれほど重いもの。

まあ、日本スケート連盟の対応がまずいのも確か。理事の発言「いままで育ててきた選手が・・・」も疑惑を招く。

それより何より、マスコミも含めて中野由加里が完全に無視なのはなぜ。グランプリファイナル3位なのにねえ。1位と4位しかニュースにならない。

Posted by 向かうところ手品師 at 2005年12月21日 23:27
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