2005年08月07日

全国城郭研究者セミナー2日目

昨日に引き続き全国城郭研究者セミナーへ行く。

西股氏の報告は、まさに中城研の人という縄張り中心の発表。縄張り図がかけて、あそこまで縄張りの分析が出来るのはすばらしい。でも、縄張りだけで論じてしまうのはどうかなと。実際、午後のシンポジウムでは突っ込まれると、「縄張りからは分からない」を何度か口にしていた。杉山城では発掘遺物と縄張りの年代が一致しないという問題が起こっている。今確認できる縄張りから読み取ったことが、果たして築城当時の意図を反映しているかどうか。氏の言う「だらしない縄張り」が、小和田哲男氏が指摘したように「途中放棄した城」という可能性もある。氏はそれでも、「今ある縄張りが完成形」というスタンスを取るが、どうも手段の目的化の印象がぬぐえない。

でもって、シンポジウムの締めでは西俣氏も「縄張りだけでなく文献史料などの裏づけを」とというようなことを話していた。司会の松岡進さんいわく「意外」だそうだが。

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